睦月

松の内の賑わいも過ぎ街も落ち着きを取り戻しております。

お嬢様如何お過ごしでしょう、乾でございます。

一月の陰暦の名称「睦月」は親類知人がお互いに往来し、仲睦まじくする月と言う説がございます。

普段疎遠になっている方等とお会いする機会もございましたでしょうか。
何か楽しいお話し等ございましたらお教えくだされば幸いでございます。

さて、今年の干支は「亥」いわゆるイノシシでございます。

亥は(とざす)の意味がございまして、草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しているとされております。
後に分かり易くするため動物の「猪」が割り当てられたそうでございます。

そこで、今回の折り紙は猪の子供「ウリ坊」を作ってみました。

    
簡単でございましたが中々愛らしく出来上がりました。
お嬢様も是非ご挑戦くださいませ。

そうそう、ご挨拶が遅れてしまいました、申し訳ございません。

改めまして、今年も誠心誠意お仕えいたしますので宜しくお願い致します。

師走

街はクリスマスカラーに彩られ道行く人も何処か楽しげでございますね。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

今年一年、何事もなくお嬢様方にお仕えする事が叶い嬉しく思っております。

来年も、お傍でお仕えさせていただければ幸いでございます。

さて、年末の厄介事があるとすれば「大掃除」でございます。

広大なお屋敷でございますのでどこから着手致しましょうか・・・

そもそも「大掃除」は平安時代に「煤払い」としてお正月に各家庭にやってくる年神様(豊作や幸せをもたらす神様でございます)をお迎えするため、一年の汚れを祓い清める為に行われておりました。

そして江戸時代になると、江戸城のでの「煤払い」が12月13日に行われるようになり、江戸の庶民たちもそれにならって自分達の家の「煤払い」を行ったようでございます。

旧暦の12月13日は「正月事始め」といわれ、婚礼以外では全ての事に吉とされる日でございますので「年神様」をお迎えする準備を始める日に良い日として選ばれ、新暦になっても日付はそのまま引き継がれているようでございます。

それでは各使用人達に指示を出しながら、私が先陣をきって大掃除を始める事に致しましょう。

綺麗になったお屋敷にてお嬢様のお帰りをお待ちしております。

霜月

舗道に落ち葉が舞い散り、日だまりが恋しい季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

さて、先月のお屋敷では私の日誌に登場した「彼」の悪戯で我々がいくら掃除してもすぐ蜘蛛の巣が出来たりしておりました。

私の日誌の表題も「神無月」から「水無月」に変えられておりました。
いくら「神」が嫌いでも「水」で流してしまえとは・・・
これでは六月に戻ってしまいます。
全く彼の悪戯にはいつも手を焼いてしまいますね。

とは言え先月の終わりにやっと魔界へ帰ってくれましたので、今は平和なお屋敷に戻ったようでございます。

ところで今月の7日は「立冬」つまり暦の上ではこの日より冬となります。

しかし、まだまだ紅葉が美しく冬と言うより秋と言った印象が強い様に思いますが、その一方で木枯らしが吹いたり北国の初雪の便りが届くなど確実に冬が近づく時期でもございます。

つまり、暖かいお鍋が美味しい季節でございます。

この時期の旬の食材を見ても野菜では、大根・白菜・ネギ・ニラ・生姜・ほうれん草・チンゲン菜など。

また魚介では、毛蟹・鮭・いくら・牡蠣などお鍋に入れると美味しそうな物ばかりでございます。

私も日本酒を用意して使用人達と鍋パーティーを楽しもうかと思っておりますが、万が一闇鍋になりそうな場合は...逃避致します。

また、立冬の日である11月7日は「あられ・おせんべいの日」でもあります。

美味しい新米から作られる米菓を立冬の時期に味わって欲しいからとの事でございますので立冬の日のおやつにご用意いたしましょうか。

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。

水無月

日毎に秋も深まり、木々の梢も色づいてまいりました。

お嬢様いかがお過ごしでしょう、乾でございます。

この度、私がお勧めいたします「パンプキンアイス」がギフトショップにて発売されました。

濃厚な南瓜を使用しどこか懐かしいお味のアイスでございますので、是非ご賞味くださいませ。

詳細はギフトショップのホームページに詳しくご説明しておりますのでご覧いただければ幸いでございます。

さて話は変わりますが、十三夜について少しお話しいたしましょう。

十五夜(中秋の名月)から約一カ月後にめぐってくる十三夜は、十五夜に次いで美しい月といわれ、古来より大切にされております。

今年の十三夜は10月21日でございます。

十三夜の夜は晴れる事が多く「十三夜に曇り無し」という言葉がもございますのでお嬢様にも是非ご覧いただきたいと思っております。

さて、十三夜は別名「栗名月」と呼ばれます。

そこで栗のスイーツとそれに合うお酒もいくつかご紹介いたしましょう。

私の大好物一つにマロングラッセがございます。
マロングラッセにはブランディー、特に洗練された味わいのコニャックが非常に良く合います。
 
栗のスイーツと言えばモンブランも忘れる事は出来ません。
モンブランの発祥の地は北イタリアとも言われておりますのでお供にはイタリア産のスプマンテ(スパークリングワイン)がお勧めでございます。

また和栗の和スイーツ,栗蒸し羊羹や栗饅頭・栗ぜんざい等であれば少し辛口の日本酒がよろしゅうございましょう。

そうそう、今月は彼が魔界より遊びに来ております。

あまり悪戯しないようお願いしますね。

長月

少しだけでございますが秋の気配を感じる今日この頃、穏やかな季節になる事を願う乾でございます。

今年の夏は連日の猛暑でございましたが、お嬢様いかがお過ごしでしょう。

さて、暑さ寒さも彼岸までと申しますね。

お彼岸のお供えと言えば「ぼた餅」と「おはぎ」ですが、春彼岸のお供えを「ぼた餅」秋彼岸のお供えを「おはぎ」と呼びます。

その理由は漢字で書くと一目瞭然。

ぼた餅は「牡丹餅」、おはぎは「お萩」と書きます。

春に咲くボタンと秋に咲く萩の花にちなんでいる訳でございます。

古より自然と共に暮らしてきた日本人ゆえの発想でなのでございましょう。

地方によっては牡丹餅は「こし餡」お萩は「つぶ餡」でつくる所もあるようです。

ただ、私はつぶ餡が好きです・・・失礼いたしました。

ティーサロンでお萩はご用意出来ませんが、美味しいスイーツやアイス、ケーキをご用意してお帰りをお待ちしております。