睦月

あけましておめでとうございます。

穏やかな新春をお過ごしでしょうか、乾でございます。

さて以前、牡丹餅(春のお彼岸)とお萩(秋のお彼岸)の事をご説明いたしましたね。
他にも別の呼び方がございまして、非常に洒落ておりましたのでご報告させていただきます。

元々春や秋の「お彼岸」と結びついたのはもち米を蒸した後でお餅みたいに搗(つ)かず、半搗(つ)きでよいことから家庭で作りやすく身近なお菓子になったようです。
そのような作り方から、いくつもの名前が生まれました。

搗(つ)かずに作るからつきしらず、漢字をあてはめて「月知らず」

月が見えない方角という事で「北窓」

つきしらずの漢字を変えて「着き知らず」

着き知らずより、いつ着いたのかわからないため「夜船」

さらに、餅を搗いている音がしないからお隣にばれないとの事で「隣知らず」とも呼ばれるそうです。

全部で七つの名前がございますので「牡丹餅の七変化」と呼ばれているとかいないとか・・・

もう一つ、花札でも「萩と猪」が一緒に描かれておりますよね。

これも、猪肉を「ぼたん肉」と呼ばれることから「牡丹と萩」つまりは「牡丹餅とお萩」の事なのだそうです。

兎にも角にも先人たちの遊び心には感心するばかりでございます。

私も今年は少々遊び心を持ちながら過ごせればと考えております。

勿論、お嬢様には節度をもちましてお仕え致します。

そうそう、今年の干支「ネズミ」を折り紙で作ってみました。

簡単ですのでお嬢様も挑戦なさいませんか?

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。

長月

残暑去り難く暑い日が続いております。

お嬢様如何お過ごしでしょうか、乾でございます。
 
今月は中秋の名月・十五夜がございますね。
(今年は9月13日でございます)

文献によりますと、十五夜という風習は中国の唐の時代から行われており、そこから日本に伝わって来たもので、平安時代には美しい月を愛でるという文化として広まってまいりました。

その後、月の満ち欠などを見て農耕を行っていた農民達による収穫への感謝と豊作を祈るお祭りとして広まり、今のお月見の形が作られたとされております。

元々「十五夜」とは旧暦の毎月15日の夜の事で、つまり旧暦の1月から12月まで毎月十五夜がございますが、現在では一般的に中秋の名月の事を「十五夜」と呼んでおります。

中秋の名月とは旧暦の8月15日にでる月のことを指しており旧暦の秋は7月から9月でしたので中間の8月を中秋と呼んでいたためでございます。

また毎月ある十五夜のうち中秋の名月だけお月見をするのは、月がとても美しく見えお月見に適していたためとの事でございます。

さて、当家では「お月見」を口実にワインのコレクションを持ち寄る者や「丸けりゃ同じでしょ」と言いながらタコ焼きを作る者、何故かバーベキューを始める者などが好きな食材やお酒を持ちながらわらわらと山小屋に集まっているようでございます。

勿論、私もお月見を楽しみにしておりましたのでとっておきの日本酒を徳利に入れて山小屋へ向かう事としましょう。

どんな事があったかはお屋敷でお話し致しますね。

お嬢様のお帰りをお待ちしております。

葉月

涼しい季節が待遠しい今日この頃、お嬢様如何お過ごしでしょうか?
乾でございます。

8月は日本各地のお祭りがたくさんございますね。

思いつくままに有名なお祭りをあげますと・・・

青森県、ねぶた祭り
秋田県、竿燈祭り
山形県、花笠まつり
宮城県、仙台七夕
高知県、よさこい祭り
徳島県、阿波踊り
岐阜県、郡上おどり
岡山県、おかやま桃太郎まつり
等々
どちらも伝統のあるお祭りでございますね。

私は幼い頃に青森のねぶた祭りと秋田の竿燈祭りを観た事があるくらいでございますが楽しかった事と夜店の焼ソバやソーセージが美味しかった思い出がございます。

また、全国花火競技大会となる大曲の花火(秋田県)をはじめ全国50ヶ所以上での花火大会などございます。

花火は今も好きで暇があれば、毎年何処かの花火大会に足を運んでおります。
傍らに黒ビールとナッツがあれば言う事は何もございません。

さてお嬢様、今年はどちらのお祭りや花火大会に参られますか?

今後のスケジュールを考えなければなりませんね。

・・・はい?

夏休みはまずTDLとTDSに行ってから・・・?

USJにも行きたい、勿論貸切で・・・?

あの、お嬢様それは・・・

いえ何でもございません。

大至急スケジュールを調整いたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ではお嬢様、馬車のご用意が整いました。

お土産話お待ちしておりますのでお早いご帰宅を・・・

お気を付けて、行ってらっしゃいませ。

文月

垣根の朝顔も咲き始め暑い日が続いておりますが、お嬢様如何お過ごしでしょうか、乾でございます。

七月は梅雨の時期が終わり暑い夏が始まり、行事としては七夕等がございますね。

また、7月は文月と申しますが由来や語源が諸説ございます。

その中でも「文被月(ふみひろげづき)」が短くなって「文月」になったという説が有力でございます。

「文被月」は文を広げて晒す月という意味がございまして、七夕に願い事や詩歌を短冊に書いて笹に飾る風習をさしております。

最近では「メール」や「LINE」等を多用し、お手紙等を書かれる方が
少なくなっていらっしゃるとか・・・

さて、お嬢様はきっと七夕に願い事をされる事でございましょう。

良い機会でございますので日頃の感謝のお気持ちをご家族やご友人にお便りをしたためられましたら如何でしょうか。

きっと、とてもお喜びになられる事と思います。

お相手の事を思いやりながらしたためる手紙の良さを今一度お考えくだされば幸いでございます。

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。