ミュージカル『モダン・ミリー』

雨の多い日が続いていますが、お嬢様方お元気でお過ごしでしょうか。

日頃元気なお姿やお顔をお見せ下さり、本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

 

先日シアタークリエでミュージカル『モダン・ミリー』を観てきました。

主演は宝塚を卒業された朝夏まなとさんですが、先輩の一路真輝さんも中国人のミセス・ミアーズを楽しく演じられていました。

 

ストーリーは1922年、ニューヨークのモダンガールに憧れてカンザスの田舎町から出てきたミリー(朝夏まなと)。

ところがニューヨークについて早々に財布を盗まれて無一文になったミリーは偶然出会ったジミー(中河内雅貴)から聞いた長期滞在型のホテルブラシラへとたどり着く。

そこのオーナーが一路真輝さんで、このホテルにはこの町で成功を夢見る女の子たちが多く暮らしていた…。

 

歌と踊りでストーリーをつなぐミュージカルです。

特筆すべきは、男役だった朝夏まなとさんがすっかり女性になっていたことです。

宝塚で男役を長く演じられた方は、どこかに男が残っているのですが、朝夏まなとさんは流石でした。次回作『天使にラブソングを』も期待したいと思います。

 

本日はこのあたりで失礼します。藤堂でした。

宝塚歌劇星組「めぐり会いは再び」「レビューグランカンタンテ」

「めぐり会いは再び」は同じく星組で2011年に柚希礼音、夢咲ねねを中心として上演されました。

楽しいストーリーの為再演されましたが、今回は三度目で、前作で礼真琴が演じた伯爵家の次男ルーチェを主人公に、ある秘密を抱えたガールフレンド・アンジェリーク(舞空瞳)との気持ちのすれ違いから生まれた騒動を、愛らしくコミカルに展開します。

架空の王国を舞台に、礼真琴、舞空瞳が繰り広げるオリジナルミュージカルを楽しんで下さい。

 

「レビューグランカンタンテ」は楽しくて豪華なショーです。

スペインの伝統的な祭りをテーマにスペインにまつわる名曲の数々が。

スペイン語で「素晴らしい歌い手」を意味するタイトルです。

トップスターの礼真琴の魅力を十分活かしています。プロローグのカーニバルのシーンからスペインの祭りに参加しているようで、舞台と一体になります。

パティオ祭りサン・ファンの火祭り、ピラール祭り、サフラン祭りの祭りのオンパレードです。

瀬央ゆりあの活躍も見逃せません。特にファンの火祭りは豪華で場面の展開が躍動的で、いつまでも観ていたい気分でした。今回は座席も前から10列目の真ん中でした。

 

次回の星組はどんな顔を見せてくれるか楽しみです。

藤堂でした。

黄昏

美しい湖 ゴールデンポンドの別荘に、ひと夏を過ごすためにノーマン(石田圭祐)、エセル(高橋恵子)夫婦。

老いへの焦りを抱えるノーマンを、妻エセルが優しく包み込み、励ます。

そこへ郵便配達員チャーリー(石橋徹郎)が、夫妻の娘チェルシー(瀬奈じゅん)からの手紙を届けに来る。

ノーマン80歳の誕生日に、チェルシーがパートナーのビル(松村雄基)と子供のビリーを連れて帰ってくるという手紙だ。

お互いに素直になれずぶつかり合う、ノーマンとチェルシー。

少しぎこちないが、ノーマンとビリー(林 蓮音)がゴールデンポンドの生活の中で少しずつ変わってゆく。

傷つけ合い、労わり合いながらも、家族の絆を探す、ひと夏の物語。

作 アーネスト・トンプソン 演出 鵜山 仁

 

三度の再演、配役もほとんど前回と同じビリー・レイだけが林蓮音にかわりました。

現在21歳ですが13才の少年を演じる姿は、考えなければ全く自然です、本当に少年に見えます。

役者ってすごいなとも思います。

何の大きな事件も起きない物語ですが、本当に素晴らしい作品です。

ノーマン、エセルの夫婦を見ていますと、藤堂も年齢が近いせいかしみじみとした思いで観させて頂きました。

もう一度観たいなと心から思いました。

愛情の溢れた会話になんだかほっとし、自分を見直す事が出来ました。

静かに流れてゆく時が本当に愛しい気がします。

見終わった後劇場を後にした時、大切な家族、恋人、友人にすごく会いたくなるような、ほっこりした気分にさせてくれるお芝居でした。

お嬢様、お坊ちゃま、奥様、旦那様、是非是非機会がございましたら観て下さいませ。

心を豊かに、人とのつながりが楽しくしてくれます。

では次回はまた宝塚のお話をさせて頂きます。

藤堂でした。

宝塚歌劇雪組 夢介千両みやげ

今の暗い世の中で本当に楽しい山手樹一郎の夢介千両みやげ。ものすごい悪人が出ない物語です。

桜満開の東海道を股旅、三度笠姿の夢介という若者がのんびり江戸へと向かうところから物語が展開します。

夢介は小田原の庄屋の息子で、父親から千両をもらい道楽修行へ出かける途中、旅姿の女に声をかけられます。
悪い男につけられているため、今夜だけ一緒に泊まってもらえないかとの頼みに、これも道楽修行の一つと、女と宿場を同じくするのでしたが、その女はオランダお銀と呼ばれる名うてのすりで、田舎者の夢介を狙ったのでした。

翌日金を盗まれたことを知った夢介は、怒るどころか百両をお銀に渡してしまいます。
夢介の朴訥で底抜けな優しさに触れたお吟は一目ぼれ。江戸に付いた夢介は世話を焼くお吟と同棲生活を始めます。

そこに飛脚問屋の伊勢屋の若旦那に遊びを教えてもらい…。

今作品は雪組の大劇場での2作品めの公演で、夢介は彩風咲奈、相手役のお銀は朝月希和。とてもとても楽しいミュージカルです。
彩風のすっとぼけた表情がまた素敵です。努力した感じが伝わってきます。
お吟の朝月希和は堂々としています。2020年に「マスカレード・ホテル」では捜査のためホテルに潜入する主人公の刑事と信頼関係で結ばれてゆくホテルマンの役を的確に演じ楽しませてくれたのを思い出します。

このような二人のトップの雪組が次回にはどんな表情を見せてくれるのか期待です。
兎に角このミュージカルは嫌な日々を吹き飛ばしてくれる楽しい芝居です。
東京宝塚劇場で6月12日まで上演されています。
是非是非ご覧になりまして、楽しいひと時をご自分の物にして下さいませ。

それでは本日はこのあたりで失礼します。

藤堂でした。

16年を振り返って

お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様、お元気でいらっしゃることと存じます。
藤堂でございます。

スワロウテイルも16周年の日を迎えました。お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様多くの皆様に支えられてサロンも益々楽しい憩いの場所となり、本当に嬉しく感謝しております。

藤堂がお屋敷に帰って参りましたのは、ティーサロンが開館しまして半年ほどたってからでございました。
まだサロンは小さく、沢山の方には楽しんで頂けない場所でした。
藤堂は二期生で、初めは二名だけで勉強しておりましたが、八月の上旬になり若い人が大勢やって来て30名の大所帯になり、日々勉強に勤しみました。
毎日毎日紅茶の習得で、おなかがだぼだぼになるほどでした。

現在のお屋敷が大きくなる10月の中旬まで続き、フットマンの勉強ばかりでした。
お皿の持ち方、お嬢様方へのおもてなし等、楽しい日々でもございました。

今のティーサロンは本屋さんでした。開館の日が待ち遠しかったですが、執事の勉強はほとんどなく、椎名執事にいろいろ教えて頂き、本当に感謝しています。
一人でお嬢様をお迎えするようになれたのも、椎名執事の後押しを頂けたからです。
そしてもう一人、大河内フットマンには勉強のとき優しくわかりやすく指導頂けたことも思い出に残っています。

そしていろいろなイベントがございました。
朗読サロン、紅茶サロン、外へ出てのイベント、東京湾クルーズ、日光でのお食事会等、楽しいイベントには藤堂ほとんど参加しています。

特に朗読サロンは好きでした。お屋敷の中で、劇場での開催と本当に嬉しいことばかりでした。
これからも世の中が平和になりましたら種々考えられると思います。是非是非ご参加下さいませ。

本日は16年を振り返りまして、ほんの一部でございましたがお話させて頂きました。
またいろいろお聞きになりたい事がございましたらティーサロンにてお話させて頂きます。

本日はこの辺りで失礼いたします。

藤堂でした。

わが愛しのフットマン達NO.11

寒い毎日です。お嬢様、奥様、旦那様、お坊ちゃま、お変わりございませんか。
久しぶりに、フットマン達を紹介させて頂きます。
藤堂の愛するフットマン達も何人かは巣立って参りました。寂しいですがまた新しい仲間も増えてきました。

先ずは絢辻フットマンです優しくて言葉も丁寧で誰にでも好感を持たれます。最近は成長も著しく、大旦那様の仰せつかり事も大変スマートに活発にこなし、見ている藤堂も嬉しくなります。お嬢様をお迎えする時も、細かく気配りしてくれて藤堂を安心させてくれるフットマンです。担当させて頂きました時はよろしくお願いいたします。

佐々木フットマン。大人ですネ。出てきますと必ず挨拶に来てくれる礼儀正しいフットマンです。落ち着いてお嬢様のおもてなしを致します。以前はプライベートの時間も一緒に食事を致しましたが、彼は魚介類が食べられません。藤堂は魚介類が好きですが、お寿司屋さんには行けなくてもっぱらイタリアンです。担当させて頂いた時はよろしくお願いいたします。

佐々木フットマンが出てきますと次は才木ですネ。近頃大変成長しました。確りしていましてホットしています。芝居が好きで脚本、演出も出来る大変有能な部分があります。彼も藤堂の親しい仲間の一人です。食事に出掛けたりもしておりました。優しい心でお嬢様をお出迎え致します。彼が担当させて頂きました時は、そんなことも思い出して下さいませ。

羽瀬フットマン
背が高くてスマートですネ。少しとぼけた感じがあるようですが、とても優しくて気配りが出来て、物事をスマートに運びます。それにとてもお洒落です。お化粧をしっかり見てやってください。細かい所まで気配りしながら仕上げます。本当に感心します。プライベートで着るものも足元などとてもスマートです。担当させて頂いた時にはよく観察してみて下さいませ。

山岡フットマン。スマートで男前で笑顔がとてもいいです。優しさが全身に出ています。すれ違う時も必ず会釈をしてくれる微笑ましい人柄です。誰にでも好かれる好青年です。是非彼のこんな部分も感じ取って下さればうれしいです。よろしくお願いします。

本日も5名のフットマン達を紹介させて頂きました。次回も藤堂の孫のような仲間を紹介させて頂きます。宜しくお願いします。本日はこの辺りで失礼します。

藤堂

ミュージカル『ローマの休日』

一度は見て頂きたい映画ローマの休日がミュージカルになって戻って参りました。
この映画の製作は1953年。日本で初公開されたのは1954年で、オードリーヘップバーンが主演女優賞に輝きました。

ストーリーはヨーロッパのある国の王女が諸国歴訪の旅に出ていた。
連日の公式行事の中、初夏のローマを訪れた。ローマの子たちがお祭りに夜を徹して楽しんでいた。
王女とはいえ内実は遊びたいうら若き女の子。王女は大使館をそっと抜け出た。
王女は寝室で医師から処方された薬の効き目で夜の街頭のベンチで眠り込んでしまう。
そこへ通りかかった新聞記者のジョーブラッドレー(グレゴリーペック)。
彼はローマ訪問中のアン王女とは知らずに助け起こすが目覚めない。
放っておくことも出来ず、やむを得ず自分の下宿に連れ帰る。
翌朝出社したジョーは、支局長に見せられた新聞を見て驚く。
自分の部屋で眠る若い女性の写真が大きく紙面を飾っている。その時初めてアン王女だと知るのだった。

ジョーはアン王女おしのび見聞の特ダネを支局長に売り込む。親友のカメラマンを抱き込み王女の動向をとらえる手はずを整える。
ジョーの部屋で目覚めたアン王女は一晩泊めて貰った礼を言い、一人で街に出掛ける。
生まれて初めて街を自由にめぐり、この瞬間にしたい事をするのだった。
初夏の日差しがまぶしい永遠の都ローマ。王女にとって生涯忘れる事のない一日が始まる…。

藤堂がこの映画を初めてみた時はまだ若い頃で、非常に感激したのが昨日のことのように思います。
1998年に青山劇場で大地真央さんのアン、山口祐一郎さんのジョーで上演。同じコンビで2000年に帝国劇場で再演。
大地さんがオードリーヘップバーンそっくりに演じられ、たしか二カ月間の公演で、大地さんが賞を取られたと記憶しています。
20年ぶりの再演はWキャストで、アン王女を朝夏まなとさんと土屋太鳳さん。ジョーブラッドレーは加藤和樹さんと平方元基さんのWキャスト。ルーヴィングは太田基裕さんと藤森慎吾さんのWキャストです。
藤堂は土屋、加藤、藤森のキャストで観ました。
何度観ても心温まる名作です。お嬢様是非ご覧になられまして、大人の夢の世界に入って下さいませ。
数年前にイタリアに旅行し、ローマにも行ってきました。ジェラートを立ち食いする広場は禁止になってしまいましたが、その雰囲気に浸ることは出来ました。
今は旅行が出来ませんが、行ける時期が参りましたら是非出掛けて下さいませ。

藤堂でした。