宝塚歌劇 花組公演「カリスタの海に抱かれて」「宝塚幻想曲」

 宝塚100年が過ぎ101年がスタートし最後に大スター柚希礼音が退団され、各組のトップも勢揃いし新しい宝塚の幕開けです。楽しみが、本当の楽しみになるかこれからが勝負です。宝塚ファンのお嬢様方はどの組がお好きでしょうか?楽しみがいっぱいです。チケットを入手するのも大変です。

 今回は花組新トップ明日海りお、花乃まりあの東京宝塚劇場でのお披露目となります。「カリスタの海に抱かれて」は大石静氏の書き下ろしです。地中海に浮かぶ常夏の島カリスタを舞台に、故郷の独立を夢見て活躍する青年将校シャルル(明日海りお)の愛と友情を描いたラブロマンスです。

 ストーリーは地中海で最も美しいとされる島、カリスタ。この島に新任の司令官として降り立ったシャルル。カリスタ島に生まれながらある事情でフランスで育ち再びこの島へ戻ってきた同じ日に、この島で生まれ独立の為に活動するグループのリーダーとなったロベルト(芹香斗亜)がフランス軍に対して抵抗を続けていた、幼馴染のシャルルとロベルトが再会した。ロベルトの許嫁のアリシア(花乃まりあ)に出会いシャルルの心が動く、愛も友情、独立運動と物語が展開してゆく・・・・・・

 明日海、花乃のコンビがとても息があった演技でヒヤヒヤしながら楽しませてくれる「カリスタの海に抱かれて」是非ご覧ください。専科の美穂圭子の唄は素晴らしい。
「宝塚幻想曲」(ファンタジア)舞台の上に沢山の花が咲き巡る。巡る季節に美しい花を咲かせる。色とりどりの花がつい、その美しさと魔力に引き込まれてゆきます。大階段を埋め尽くしたさくらの淑女たち、そして黒タキシードのさくらの紳士29名、圧巻です。

これは海外公演にも出されるとの事です。今回も素晴らしい公演でした。

藤堂でございました。

宝塚『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!』

ミュージカル・プレイ『黒豹の如く』星組のトップ男役 柚希礼音 と娘役トップスタ―の夢咲ねね のサヨナラ公演です。

柴田侑広が柚希の卒業公演に、柚希のキャラクターを生かしスペイン海軍参謀アントニオ・デ・オダリスとして海軍将校の恋を、宝塚の柚希を、いやが上にも魅力的な宝塚の男性をつくり上げました。
ストーリーは第一次大戦後のスペインを舞台にかつての恋人(夢咲)と再会したところから事件に巻き込まれてゆく・・・・・・。
海賊の血を引く男アントニオ・デ・オダリス大佐(柚希)。海軍で参謀長を務め黒豹として広く知られていた。1920年11月11日バルセロナの海軍省で終戦二周年を祝うパーティが催されていて、ここでかつての恋人カテリーナと三年振りに再会する。
父が財を失った。その父の為に望まぬ結婚を余儀なくされたものの間もなく夫が亡くなり未亡人となったカテリーナ。三年振りに再会した二人は時がタイムスリップしたかの如く、愛が再び燃え上がっていった。
そんな時スペインの大実業家ビクトール・デ・アルコン公爵が現れアントニオに声を掛ける。ある種の資産家たちが画策し達成の為アントニオを・・・・・・。アントニオはどのように対応するのか、柚希が黒豹の如く、しなやかに、俊敏に活躍します。演出は謝珠栄(元宝塚の隼あゆみ)で活躍された男役です。

『Dear DIAMOND!!』藤井大介(作・演出)

柚希礼音をダイヤモンドに見立て、ダイナミック、ドラマティック、ダンシング、デンジャラス、デリケート、ドリーミー・・・・・・。
どれも柚希にふさわしい言葉!!芝居、歌、踊り、どの場面も輝いて見せてくれました。
大階段の前で黒燕尾で踊る姿に二度とお目に掛かれないと思いますと、思わず目頭があつくなるのは藤堂だけではないと思います。
夢咲ねね とのコンビは素晴らしかった。柚希礼音が作詞した「たからづか」はショーで唄っていますが宝塚をいかに愛していたか、柚希の思いが歌っている姿にこめられています。
チケットもなかなかとれなくて大変ですが、是非是非ご覧下さいませ。

藤堂でございました。

宝塚宙組公演「白夜の誓い」グスタフⅢ世誇り高き王の戦い、「PHOENIX宝塚」蘇る愛

白夜の誓いはロココの寵児として、北欧史のその名を残す
スウェーデンの国王グスタフⅢ世の波乱に満ちた生涯を描いた
ミュージカルです。グスタフⅢ世は(1746~1792)の実在の
王です。宙組のトップスター凰稀かなめの最後を飾る作品として
はいくつかの作品で男役として宝塚の男性像をつくりあげて
きた華やかで優しく美しさはこの作品で表現されている。凰稀
のあとを担うトップは大変な努力を要求されると思われる。

1770年スウェーデンの皇太子グスタフはパリに遊学していたが
父のスウェーデン国王が亡くなりスウェーデンに戻り、そこから
グスタフⅢ世の苦悩の人生が始まる・・・・・・

今回の公演で幼馴染を演じている緒月遠麻も宝塚を去る凰と同期
でもあり、大変難役を見事に演じる人だけに残念です。
トップスターが次々と宝塚を去っていく寂しい限りです。
宝塚随一と言われる貴公子の凰稀かなめの美しさを宝塚ファンの
お嬢様方、是非心に瞳に焼き付けてくださいませ。
藤堂も2度観て参りました。

本日はこの辺りで

藤堂でございました。

宝塚歌劇 ミュージカルPACK(パック)

宝塚歌劇100周年の記念すべき最後の作品『PACK』ショー・ファンタジー「クリスタルタカラズカ」が月組公演でございます。お嬢様方はご覧になられましたか。『PACK』は、シェイクスピアの「真夏の世の夢」を基礎にした、人間に恋した妖精パックが愛する人を守り、活躍するミュージカルで、龍真咲が美しく可愛く心を暖かくしてくれ、見終わった後も、ほのぼのと心暖まる物語です。

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宝塚歌劇団花組公演 エリザベート愛と死の輪舞

宝塚としてのエリザベートは1996念に初演されまして、今回が8度目の上演です。
トート役が大劇場での花組トップ明日海りおのお披露目公演であり、娘役トップとして活躍してきました蘭乃はなのサヨナラ公演でもあります。
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