変身7

 

 

明石太郎の居住アパートから一駅ほど離れたところに大きな廃工場がある。

目の前には川が流れており、また、そばの橋を渡った先には民家やら商店街やら、人の住む町が広がっている。

川には魚をはじめとした生き物がわんさか生息しており、さらには人の住む地域のごみ箱を漁れば、猫にとっての食材が豊富に落ちている。

つまりこの人の寄り付かぬ廃工場は猫にとって格好の住処なのである。

そしてそんな楽園とも言える廃工場を住処としているのが〝牛鬼親分〟率いる丑組なのである。

 

開きっぱなしの大きなシャッターから廃工場内に入っていくと、大きく開けた空間が広がっている。天井からは錆びたフックがいくつか垂れ下がっており、三方の壁際にはもう動かないであろう機械が点在していた。機械の周りには機材や鉄材がそこかしこに転がっていた。

そして空間の中央には壊れた平ボディ型のトラックが置かれており、荷台には猫たちが拾ってきたボロいクッションがたっぷりと積まれ、その上に丑組の長〝牛鬼親分〟がふんぞり返って座っていた。

 

ちょうど工場内では丑組の集会が開かれていた。

 

「えー、現在先鋒部隊が寅組の縄張りに進行しており、数か所にて戦いが勃発しております。中でもドングリ野原での戦いが大きく、相手方を率いているのは寅組幹部の一人〝蟹丸〟とのこと」

丑組の下っ端がそう伝えると、牛鬼親分はぶくぶくに太った大きな体をゆっくりと起こし、口を開いた。

 

「ドングリ野原での戦況は?」

 

「やや押されておりますが、そこにはジャックさんが向かっておりますので、到着次第逆転するかと」

 

「よしよし」

「ジャックにはそんな雑魚部隊など早く蹴散らして力を見せつけろと伝えろ!ただし寅組の本陣には攻め入るなよ。あくまで作戦通りにとな」

 

「はっ」

 

さらに牛鬼親分は質問を続けた。

「その他の状況はどうなっておる?」

 

今度は別の下っ端猫が答えた。

「はい。まず手筈通り決戦の噂を各方面に流しており、そちらはほぼほぼ完了したとのこと。さらに戦力の補充に関しては、噂やエサにつられて、かなりの野良猫が丑組に集っております。」

 

その答えに満足したのか、牛鬼親分は醜悪な表情で笑いはじめた。

「ぐっふふふふ。あのくそ忌々しい目の上のたんこぶを、やっとこの手で屠れるわい」

「よし、お前ら!決戦は今日ドングリ野原!日が落ち人間共が寝静まったらじゃ!この戦いで虎ノ進及び寅組を徹底的に潰し、奴らの縄張り一帯を丑組のものとするのじゃ!」

 

「うおーーー!!!」

牛鬼親分の啖呵で工場内に地響きのような歓声が鳴り響いた。

 

 

明石太郎は負傷した猫たちを運べそうなものを探していた。

 

「ええーと、確かこの辺に……おっ!あったあった」

明石太郎はアパートの物置小屋で木製のリヤカーを見つけた。

「あとはこの姿で引っ張れるかどうかだが……」

持ち手の部分に両前足をかけ、バランスを崩しながらもなんとか後ろ足だけで立ち、持ち手を上げた。

「おっとっとっと、難しいけどなんとかなりそうだ」

 

ガラガラとリヤカーを引っ張りながら小屋を出ると、先ほど助けたハチワレ猫に話しかけた。

「おい!そこの猫君よ、倒れている君の友達をこれに乗せたいんだが、手伝ってくれないか?」

 

すると目を大きく見開き驚いた表情でこちらを見ていたハチワレ猫が、ハッとその言葉に気づき、こちらに駆け寄ってきた。

 

「これに……ですか?」

 

「ああ。これなら一度に運べるだろ」

 

「運べるって、どこへです?」

 

明石太郎はリヤカーを一旦置いて答えた。

「君たちは寅組だろ?アジトがあるのではないか?」

 

「えっ!なぜ寅組って知っているんですか!?」

ハチワレ猫は少し警戒した表情で聞いた。

 

「まあちょっとな。おっと、だが勘違いしないでくれ。さっきも言ったけど私は君を助けにきた仲間だ!」

 

ハチワレ猫はその言葉を聞くと俯いた。何かを考えているようだ。

そして、しばらくすると何かを決心したように口を開いた。

 

「あなたはもしや〝目覚めし猫〟ではないですか?」

 

「ん?なんだそれは」

 

「あ、いや……」

ハチワレ猫は当てが外れたのか少し悲しそうな顔をしたが、またすぐキリっとした表情に戻り明石太郎に尋ねた。

「あ、あの僕たちを助けてください!」

 

「あたりまえだ!そう言ったろう」

 

「い、いや違うんです」

そう言うと今何が起きているのかを話しはじめた。

 

今この辺りを支配している二大勢力「寅組」と「丑組」が争っていること。

 

丑組にはジャックという恐ろしい猫がいること。

 

そしてそのジャックに対抗すべく、このハチワレ猫トンカツは〝とある猫〟を探しているという。

 

「なるほど。で、その猫が見つからないから代わりにそのジャックと戦ってくれということか」

 

「は、はい」

 

「そのジャックというのはそんなに強いのか?」

 

「僕も見たことはないのですが、普通の猫では絶対にありえない〝武器〟というのを使ってくるそうです。それで何匹もの寅組の方々がやられてしまったそうで……」

 

「ふむ…」

明石太郎はそうは言っても所詮は猫だからなぁと思い、取り敢えず二つ返事で了承した。

 

「ありがとうございます!」

「ではまず僕たちのアジトにご案内します!」

 

そうして明石太郎とトンカツは、倒れている仲間の猫たちをリヤカーに乗せ、寅組のアジトに歩を進めた。

 

 

 

おまけ

 

明けましておめでとうございます、お嬢様。

久しぶりのブログ、久しぶりの「変身」ということで、よく分からなかったお嬢様もいらっしゃるかと存じます。

そんなお嬢様には是非、変身1〜変身6を見ていただければと存じます。

 

また、続きもなるべく早く書き上げる所存でございます。

 

これからもお楽しみいただければ幸いでございます。

 

終わり。

孤独の登山。

 

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。

あっという間に1月が終わってしまいましたね。

過ぎゆく時間をゆっくりと進ませるには思い出作りが必要なのです。

 

ということで先日はお暇をいただきまして、高尾山に行ってまいりました!

比較的難易度の低い登山コースで、お屋敷のある豊島区からも比較的近うございます。

去年は富士山も登っておりませんし、舞台も控えておりますのでトレーニングにトレッキングはもってこいでございますね!

 

山小屋を降りてから街へ出て鉄の馬車に乗り「高尾山口」という駅までやってまいりました。

 

綺麗な駅でございますね。

登るのは私一人でございますが、一緒におりますのはアクリル能見でございます。

私は未だ自身のアクリルスタンドがございませんので相方に出演していただきました。

ただ、お嬢様には景色をお見せしたいので、今回手元は全部ボケております。

能見さん、ごめんなさい。

 

駅を出ると小さな商店街に出ました。

小規模ながらも整った街並みでございます。

登山シーズンであればもっと活気づく街並みなのでしょうが、現在はちらほらと観光客が訪れるのみでございました。

少し進んでゆきますとケーブルカー乗り場があり、いよいよ高尾山の入り口にさしかかってまいります。

山頂までは徒歩だけでなくケーブルカーでも行けるのですね!便利な世の中でございます。

だが!私は文明の利器に頼りはしない…っ!

身体を鍛えるのが目的のひとつでもございますし、富士山も登頂しておりますので!

そういうわけで登り始めてまいります。

天気は快晴。時刻は10時過ぎでございます。

5分もすると、すぐに息が切れてまいります。

今回も余裕で登れる、というわけにはいかなさそうでございます。

こうした人工の施しがなされているのは誠に有難いことでございます。

日々尽力していらっしゃる地元の方々に感謝でございますね!

 

そうこうしているうちに「稲荷山展望台」に到着いたしました。

開始から30分強でしょうか。

展望台からは既に見晴らしの良い景色が広がっております。

……ヘビなんか出るのか…

そこからずんずんと登ってゆきます。

地面をよく見ると霜なのか昨日降った雪なのかわかりませんが、少し凍っておりました。

1時間ほど経った頃でしょうか。

登山客とはぽつりぽつりとすれ違うぐらいだったのが、にわかに賑わってまいりました。

開けた場所に辿り着くと人が多い!

   

高尾山登頂成功です!

遠くには雪をかぶった富士山も望むことができる眺望でございます。

いやぁ低難度とは聞いてはおりましたが、こんなにも短時間で登頂できるとは思いませんでした。

いい運動になったなあ。

 

………

 

……

 

…ん?

…ほう。奥高尾というものがあるのか。うーむ、陣馬山とやらまで5時間半か。

自分は歩くペースが速いから、日の入りまでには間に合うだろう。

時間もまだ12時を回っておりません。余裕だな。

私は奥高尾へ向かって歩を進めました。

高尾山から少し下って、次の山へ向かって登ってまいります。

先ほどより整備されていない山道になってまいりました。

少しだけ見え隠れしていた霜の割合も増えてきた感じがいたします。

決して多くなかった人通りも更に減ってまいりました。

 

しばらく歩くと再び開けた場所に出てまいりました。

「小仏城山」の山頂でございます。時刻は13時頃。

「こぼとけしろやま」と読むのか…。

写真ではわかりづろうございますが、先ほどより標高が高く気温が低いです。

山頂に天狗様がいらっしゃいました。

背景には夏場は栄えているであろう休憩所がございます。

現在は閑散としており、廃墟さながらでございました。

一通り山頂の様子と絶景を眺めた後、先を進んでまいります。

ここから更に荒れた道でございました。

だんだん歩きづらくなり、進行スピードも落ちてまいります。

少しの距離で体力を削られる行程となってまいりました。

日が当たらない場所は地面が完全に凍っている…!

前人に踏み固められ、所々で足を滑らせてしまいます。

こんな所で転んだらケガしてしまう!あと誰も見ていないけど格好悪い!

少しずつ慎重に登坂してまいります。

 

景信山という山の山頂に達しました!時刻は14時過ぎでございます。

いくつもの峠を越えて、もう何個めの山頂でしょうか。

高尾山からは標高も大分上がり、高尾山から200mほど高い位置におります。

あまり休憩らしい休憩を取っていないのでそろそろ疲れているような気がいたしますが、ひと休みするにも気温が低い!先に進むといたしましょう。

ここまで来ると人影もほとんどございません。

また少し下ってから登っていきます。

 

…先に申し上げておきますと、ここから写真はほとんどございません。

体力が尽きてしまいました。

まだいけると思っていたのですが、急に足が上がらなくなってしまったのです。

自分でも信じられないぐらいに急激に。

下山しようにも周りには人もおらず、静かな木々だけ…。

気が付けば耳が痛くなるような静寂の中にひとりぼっちでございます。

助けを呼ぶこともできません。

さっきの景信山で下山できたのに降りておけばよかった…。

と後悔いたしますが、途中まで来てしまったので戻るも地獄でございます。

標高も高く、気温が低いですし、地面は凍てつき、ぬかるんで足を取られます。

もはや進むしかない…!

私は歩を進めましたが時速1kmほどのスピードしか出ませんでした。

しばらくすると切り株がたくさんある開けた場所に出ました。

ご覧の通り、雪が解けないほどの気温ではございますが、本日は幸い快晴でしたので日光を浴びることはできる!

私はたまらず切り株に座りこんでしまいました。

 

数十分へたり込んでからでしょうか。

図らずも体力が微塵ながら回復したような感じがいたしました。

時刻は16時前。日の入りまでに下山しないと死んでしまうかも…。

何を調子に乗っていたのか…。恥ずかしいやら情けないやらでございます。

足を引きずりながら、少しずつ進んでまいりました。

16時を回った頃。下山道を発見いたしました!

後で知ったのですが、ここは「明王峠」というポイントだったそうでございます。

これも写真だとわかりにくいのですが、人が通る道とは思えないほど急勾配なのです。

もうすぐ日が暮れてしまう!

体力の限界を感じつつも、真っ暗になると余計に危ないので慎重に急ぎます。

元の標高が高いので麓までが長い…。

気が遠くなりそうでしたが1時間ほど降りたところ

人の住処が見えてまいりました!本当によかった!

遭難するかと思ったのでひと安心でございます。

この時点で17時前。日が暮れていたら危なかった…!

 

富士山には登りましたが、5合目から登頂したに過ぎません。

調子に乗ってはいけませんね!

ここからは1時間に1本のバスに乗り、温泉に入ってから山小屋へ帰りました。

 

ゴールの陣馬山に到達するには、あと2時間頑張らないといけないそうです。

私は大変悔しい!いつかはリベンジを果たしとう存じます。

長文の私事になってしまいましたが、久々の遠出でしたのでご容赦くださいませ。

それでは本日はこれにて。

遅まきながら。

 

お嬢様、明けましておめでとうございます。

2025年がやってきて少し経ちましたが如何お過ごしでしょうか。

 

遂に今年の4月には16回公演でございますね!

伊織からお知らせがあった通り遂に初稿が上がったとのことでございます。

いよいよ本番、お祭りが近づいてきたという雰囲気で盛り上がってまいりますね!

 

前回は13回公演の「サスペクテッド バトラーズ」に出演させていただきました。

また、毎年カウントダウンでは能見と漫才をお披露目させていただいております。

井戸端会議では能見・八幡とゆるいトークに興じさせていただいております。

ギフトショップでご感想を賜ることもございまして、私が様々な芸事に精通しているように仰ってくださる方もおられるのですが…。

 

私は生まれて初めての舞台が13回公演であり、今回が2度目の舞台でございます。

しかも前回の舞台は「関西弁の的場役」で出演させていただきましたので、「役を演じる」と言って良いのやら…。

 

昨年12月に行われた朗読会では手練れの使用人たちが様々な個性を見せてくれました。

技術で役の輪郭を作り上げてゆく者、生まれ持ったポテンシャルで魅力的なキャラクター像を演出する者…付き合いが長くなるほど、お屋敷の仲間たちの底の知れなさを痛感する催しでございました。

 

また、その前には「教えて!歌劇団先生」では伊織、能見、隈川が歌、ダンスそして姿勢に関して詳しく教えてくれました。その時にもよくよく思いました。

歌劇団の面々はこんなに色々なことを考えながら日々稽古に臨んでいるのか…!

その道のプロフェッショナルなので当たり前のことではございますが、しかしなかなか当たり前にできることではございませんよね。

 

実力がはっきりと見えてくると、己の小ささもまた、鮮明に感じられるものでございます。

このままでは駄目だ!頑張らなければ!

しかし完全な原稿が上がっていないので出来ることが「ランニングで体作りする」しかない!

 

あ、何やら愚痴っぽくなってしまっているような気がしてまいりましたが、要するに「できることは少ないけど頑張りたい!」ということでございます。

まだまだ存じ上げないことがたくさんあるかと思いますので、もし過去に芸事を嗜んだご経験があるようでしたら、お嬢様からも様々ご教示いただきとう存じます。的場が泣いて喜びますよ!

 

それでは本日はこれにて。

釣り5

 

先日、私は釣り納めに行ってまいりました。

前回は狙っていた黒鯛が一切かからず、思い出すも無残な結果で、ブログでも見栄を張ることしかできませんでした。

ですのでそんな雪辱を果たす戦いでもございました。

 

一泊二日の釣り旅行。結果は一体どうだったのか………

まあ、申してしまうと黒鯛は釣れませんでした。が、しかし。

それなりのサイズのカワハギが釣れたので、少しは果たせたのかなぁと、存じます。(ちなみにカワハギはいつものフカセ釣りではなく、その合間で遊んでいた「ブラクリ」というオモリに針が直接付いているシンプルな仕掛けで釣りました)

 

と、まあ釣りだけでいうとなんとも微妙な結果でございましたが、実は今回は釣りと並行してあることに挑戦しておりました。

それは前々から友人と考えていた「キャンプ」でございます!

 

いつも考えていたのですが、釣った魚をすぐに調理して食べられたらどれだけ良いかと。

そしていつも釣りを共にしている友人がキャンプ経験者だったということで、今回挑戦した次第でございました。

 

私は初めてのキャンプでございましたが、とても良い経験でございました。

自然豊かな土地にテントを設営し、そこに荷物を置いて拠点を作るのは、幼少の頃の秘密基地作りを思わせ、キャンプ道具はどれも男心をくすぐり、焚火はいつまでも見ていられました。

そして待ちに待ったキャンプ飯も何と美味しかったことか。

今思うと一般的に黒鯛よりも食すことが多いカワハギが釣れたのは、この日においては良かったのかもしれません。

その他にも持参したお米や道中で購入したお野菜なども、美味しゅうございました。

(いつもと同じ食べ物なのに、環境次第でより美味しく感じるのは不思議でございます)

今回の釣りキャンプは概ね成功ながらも課題もございましたので、それも踏まえてまた挑戦したいと存じます。

 

そして次こそは、必ずやお嬢様に美味しいお魚を釣ってまいります!

 

 

おまけ1

お魚はご用意できませんでしたので、せめてお写真だけでも献上いたします!

 

 

カワハギ君。

 

 

焚火と飯盒。

 

 

歩いてたタヌキ。

 

 

おまけ2

 

今年はどんな一年でございましたか?

 

私はお屋敷のことで申しますと…

 

ブログ……上半期は調子が良かったが、後半は尻すぼみ。

お写真……大きな4回ある催しのうち3回参加!

動画……珍しく2回も出演し、年末年始の配信イベントも参加!

お菓子……新しい焼き菓子を2種類考案!

 

私にしては、まずまずだったのではないでしょうか。

来年もこの調子で頑張りとうございます!

 

それではお嬢様、このあたりで失礼いたします。

 

来年も良いお年をお迎えくださいませ。

 

 

終わり。

ただいま師走につき。

 

お嬢様!大変でございます!

もう2024年が終わってしまうそうでございます!

あっという間の一年間でございますね。

 

毎年同じような事を申し上げている気がいたしますが…。

我々バンドゥールは8月の夏のお祭りから12月のカウントダウンまで下半期が忙しく、上半期は丁寧に過ごそうと心掛けているのですが、毎年後半が特に光陰矢の如しでございます。

 

その中にバンドゥールと執事歌劇団のメンバーによるDVD「教えて!歌劇団先生」がございましたね。

お嬢様はご覧になっていただけましたでしょうか?

中に歌を習う場面があるのですが、私は光栄な事に第16回公演にゲスト出演する機会を頂戴しておりますので、これが非常に参考になりました!

教わった内容を試したくて、その後コッソリ音楽堂にて夜な夜な一人で自身の頭部の空洞に音を響かせる訓練を行ってしまう程でございます。

まだご覧になっていらっしゃらないお嬢様へ、詳しい内容のお話は控えておきますが、他の課題でも各々気付きがございました。

全て心に響く内容で、目下自主練習を進めているところでございます。

16回公演の前にも井戸端会議や朗読会、カウントダウンなど成果を確認するチャンスを賜る事ができるのは、大旦那様の器の大きさに感謝でございます。

また頼りになる仲間たちに囲まれて、来年もいい予感しかございませんね!

 

2025年も新しい事にチャレンジして、お嬢様がどうお感じになられたかをたくさんお伺いできればと存じます。

 

…あ、前回のブログで明石の名前がなかった事を指摘される機会が度々ございましたが、明石はいつも頑張っております!はい。

 

それではお嬢様、良いお年をお迎えくださいませ。

本日はこれにて。

11月に11周年。

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
本日でスワロウテイルギフトショップは11周年を迎えました。

この一年間は新しいことに色々チャレンジできたのではないかと存じます。
クリスマスはパティシエ姿でクリスマスケーキを作ろう!ということで「Making X’mas」というテーマで写真撮影を行いました。
ささやかながら座談会もやりましたね。

アニバーサリーはダンスホールまでお出かけして「仮面舞踏会」を題材として撮影しました。
オーガンジーという布を使ってダンスの動きを表現したことは印象的で、まるで昨日のことのように思い出されます。
火野が一生懸命動画を撮影・編集してくれました。
ギフトショップでその映像を流したりもいたしましたね。

夏には浴衣、シャツ姿に加え、オリジナルのTシャツを作って撮影することに挑戦いたしました。
桐島がデザインしたTシャツは、蝶と燕を合わせた「Swallowtail」の文字を刺繍したもので、筋肉だけでなく「0から1を作る」アーティストとしての厚みを見せてくれました。

またハロウィンは新選組。
すっかり恒例となった才木ワールドでございます。
フォトブックの文章も、才木が執筆し始めた頃は一緒に原稿チェックを行い、修正点も多かったのですが、今回はほぼ一人で世界観を作り上げたと言っても過言ではございません。
お屋敷でのイベントも、今年初めて行った「ゲーミングサロン」と同じ形式で行い、上手に新選組のイベントとしてお嬢様に楽しんでいただける形になったのではないかと存じます。

去年の記念日には的場・桐島・才木・明石で「走れメロス」の朗読を行いました。
拙い技術ではあったかもしれませんが、それが発展して6月にはお屋敷で約10年ぶりに「朗読サロン」を行うことになりました。
才木が本を選んだり書いたりしてくれて、その才能を遺憾なく発揮してくれました。

色々あって記念日には間に合いませんでしたが、今年はギフトショップメンバーが執事歌劇団のメンバーに様々なことを教えてもらうDVDをお出しすることになりました。
お嬢様にとっても普段のご生活で使える知識で、日々を彩る内容でございます。
さすがは執事歌劇団でございますね!

さて、イベントを中心に振り返ってまいりました。
井戸端会議が定期的に配信できる安定した環境を作れたり、バレンタインでショート動画をお届けしたりと思い出を挙げれば枚挙に暇がございません。
その度お嬢様からお声を頂戴いたしましたね。
また皆で新しいものを作っていきとう存じますので、温かい目で見守っていただければと存じます。

それでは12年目も何卒よろしくお願いいたします。

秋の楽しみ

ご機嫌麗しゅうございます。
先日よりギフトショップにてお勤めさせていただいております、宗方と申します。

未熟者ではございますが、お嬢様、お坊ちゃまに、日々の疲れをしっかりとお取りいただけますよう、精一杯お仕えしてまいります。よろしくお願いいたします。

話は変わりますが、お嬢様方は今年の秋はいかがお過ごしでございましょうか。

読書の秋、食欲の秋、芸術の秋。

秋以外にも季節の楽しみはございますが、「秋の楽しみ」という言葉だけでどこか風流な気がしてまいりませんか?

特に、秋の食べ物というものは、なにか他の食べ物にはない吸い寄せられるような魔力があるような気がいたします。

海鮮丼を食べに出かけたはずなのに、気がつけばカキフライ定食を食べている…

あるあるでございますね。

お嬢様、お坊ちゃまにも、季節の美味しい食べ物をお召し上がりいただき、秋の日をお楽しみいただければと存じます。

お嬢様方の秋が、実り多きものになりますように。

宗方

釣り4

 

ぎょ機嫌麗しゅうございます、お嬢様。明石でございます。

え?挨拶がどこか変でございましたか?……ややっ!これはうっかりしておりました。先日の釣りが楽しすぎたゆえ、「ご」と「ぎょ」を間違えてしまいました。申し訳ございません。

 

いやー、それにしても先日の釣りはとても素晴らしい成果でございました。今も半ば興奮気味でこの文章を書いております。

 

一体何が素晴らしかったのか?

まずは一枚の写真をご覧くださいませ。

 

 

美しい黒と銀に彩られたこの魚。名を黒鯛と申します。(またの名をチヌ)

フカセ釣り(餌を使用する釣り)を始めるにあたって、釣り人がまず目標にするお魚がこの黒鯛かと存じます。

かくいう私も今まで釣り上げたことがなく、常に憧れておりました……が、しかし。ついにその時がやってきたのです。

 

この日は9月中旬でございましたが、さすがにまだ夏の暑さが残っており、照りつける紫外線に加え、予報外の通り雨や荒々しい波など、厳しい環境でございました。

ですが私と友人はそんな困難な状況でも希望に満ち溢れておりました。なぜならば、確かな情報筋からこのポイントで黒鯛が釣れるということを聞いていたからです。

我々は無我夢中で竿を振り続けました。

 

気がつくと時刻は17時前。いわゆる夕マズメ(日の入りすぐ)の時間帯でございます。

 

「今日一番のチャンスかもしれない」と、期待に胸を膨らませていると、ぐぐっと何かが餌に食いつきました。その引きは今までとは明らかに違います。友人もそれを感じとったのか一旦竿を置き、タモの準備を始めました。

私は逃がすまいと必死にリールを巻きました。

すると徐々にその姿が見えはじめたのです。メジナでもアイゴでもない、黒と銀の光沢が。

私は焦る気持ちと興奮を抑えリールを巻き続けました。そして海面ギリギリまで来たところで友人が絶妙のタイミングでタモを入れ、無事釣り上げたのです!

 

この時をどれだけ待ちわびたか。実は友人も一度も釣ったことがなかったので、彼も大喜びをしておりました。

なんと素晴らしい一日だったのか!ただ一つ残念なのがお嬢様の食卓を彩るには少しばかりサイズが心もとないと言うこと。なので散々迷った結果、今回は我々で頂くことにいたしました。

次こそは良型でとびきり脂の乗った黒鯛をお嬢様に届けとうございます。

 

それではまたお会いいたしましょう!

 

 

おまけ1

 

お嬢様、ご覧いただき誠にありがとうございます。

今月はなんとか掲載できました。

来月もこの調子で頑張る所存でございますので、ご期待いただければと存じます。

 

おまけ2

 

そういえば他にも小さいながらも別の魚も何匹か釣れましたので、そちらの写真も載せておきます。

それと調理した焼き魚の写真も載せておきます。

 

 

 

 

終わ……

 

 

(やはり事実を申さねばならない)

 

実は今回釣り上げた黒鯛でございますが……

 

本当は友人が釣り上げました……

 

あたかも私が釣ったように見せて、申し訳ございませんでした!!

釣ったシーンでも本当は私がタモ係でございました。

 

私が釣れたのは小さなお魚だけで、それがなんと申しますか、とてもくやしゅうて、くやしゅうて、見栄を張ってしまいました。

誠に申し訳ございません。

 

ただ、もしまた釣りをする機会があれば、次こそは私の手で黒鯛を釣り上げたいと存じます。

そして必ずやお嬢様の食卓に届ける次第でございます!

 

終わり。

アカッチFC なでしこジャパン~パリオリンピック編~

 

J:全国のサッカーファンの皆様、こんばんは。実況のアカシJでございます。久方ぶりのアカっちFCの時間がやってまいりました。

 

さて、なぜこの番組を急遽放送しているでしょうか?

……なんてサッカーを愛する皆様には愚問でしたね!そうです。4年に一度のスポーツの祭典、夏季オリンピックでございます!

我らがサッカー日本代表も男女共に、今回の舞台であるパリへの切符を手にしているので、この場を設けたわけでございます!

ということで今回はオリンピックに出場するサッカー日本代表。その中でも日本女子サッカー(なでしこジャパン)にスポットを当てて番組をお送りいたします。

それでは番組を進めていこうかと思いますが、その前に。今回もスペシャルゲストをお呼びしておりますので、まずは登場していただきましょう!

ではお願いします!

 

??:どうもこんばんは、小石 明です。よろしくお願いします。

 

J:よろしくお願いします。

 

テロップ{小石 明(こいし あかり)元女子プロサッカー選手。持ち前の持久力と危機察知能力で鉄壁の守備ラインを築き上げた。現在は解説者として活躍している}

 

J:小石さんと、オリンピックと言えば!

 

小石:ああー、小石の10ミリですね(笑)

 

J:そうです!大事な初戦で小石選手が相手のシュートをスライディングでギリギリ弾き、あと10ミリラインを越えていれば失点していたと言う名シーンですよ!

あのプレーで日本は流れに乗り試合に勝利したと言っても過言ではないですからねー。

 

小石:いえいえ、みんなの力があったからこそですよ。

 

J:はっはっはっ!そんな謙虚さも持ち合わせている小石さんですが、今回は解説者としてオリンピックを盛り上げていただこうかと思います!

 

小石:はい。任せてください!

 

J:では、役者も揃いましたので今度こそ参りましょ……の前にCMです!(笑)

 

 

CM

 

ドンチャ!ドンチャ!(BGM)

 

テロップ{この映像はコマーシャルです}

 

芸人A:どーもー、今回オリンピックサッカー部門アンバサダーに選ばれたお笑い芸人の○○でーす!

 

芸人B:相方の池田太です。

 

芸人A:いやそれはなでしこジャパンの監督や!

 

芸人B:失礼しました。

 

芸人A:ったく。じゃあ改めて視聴者の方々に言いますと、今日はスポンサーである、ブライトストン・ホールディングス株式会社様の新商品を紹介しようという大事なCMなのです。

だから今日はふざけたらあかんのや!

 

芸人B:はあ…

 

芸人A:気の抜けた返事やなー。まあええわ。そこに箱があるやろ。

 

芸人B:これですか?

 

芸人A:そう。その中に明日から発売する新商品が入っているので開けてみてください。

 

芸人B:ビリビリ(ガムテープを剝がす音)

 

芸人A:いやーしかしブライトストン・ホールディングスといえば、カサゴ君クッキー等、美味しい焼き菓子が有名ですからねー。今回はどんな新商品なのか楽しみです!

 

芸人B:お待たせしました。

 

芸人A:おっ!早速見してください。

 

芸人B:ええーと、これは………演芸DVD?

 

芸人A:って!それは俺たちが参加しているお笑いDVDやないか!なんちゅうもん紹介してんねん!

 

芸人B:え、違うんですか?

 

芸人A:当たり前やろ!先日の7月21日から発売し(ネット販売も可)、我々以外にも何組か芸人が出演し、笑いあり、涙あり、笑いあり、笑いあり、しかもブロマイドまで付いて販売価格2,750円(税込)のDVDなんて紹介するな!

 

芸人B:いや、ほとんど紹介してますけど……

 

芸人A:え?そうか?あっ!やばいもう時間がない!そろそろ締めるで!

 

芸人B:えー!?

 

芸人A:いくで!

 

芸人A&B:ブライトストン・ホールディングス株式会社及び、我々〇〇は、サッカー日本代表を応援しております!

 

ドンチャ!ドンチャ!(BGM)

 

芸人B:絶対次呼ばれないだろ……

 

CM終わり

 

 

とあるアパートの一室

 

まぬけ面の男:おい、この芸人知ってるか?(テレビCMを見ながら)

 

理知的な男:ああー。名前はえーと…忘れたけど、最近よく見る顔だね。

 

まぬけ面の男:ふーん。見つけたら買ってみるか。そういえば私が大切にしていたユニフォームが見当たらないのだが、知らないか?

 

理知的な男:さー、知らないな。この前釣りに行ったときに海に落としたんじゃない?

 

まぬけ面の男:そんなわけあるか!

 

 

CM明け

 

J:では皆様、お待たせしました。早速始めてまいりましょう!

小石さん、今回のなでしこジャパンはいかがですか?

 

小石:いやー、素晴らしいメンバーがそろっていますね!去年の女子ワールドカップの時も思ったのですが、ヨーロッパのチームに所属している選手が昔に比べてとても増えましたね。

 

J:いや、本当にその通りです。男子と同じく女子もヨーロッパ組だらけになりつつありますね。

 

小石:すごい時代になりました。ただですねJさん。私が注目している選手はヨーロッパではなく、日本のチームに所属している選手なんですよ。

 

J:ほう!ではですね。その選手を聞く前に、視聴者の皆様にも分かりやすいよう、選手の所属チームをボードにまとめてきましたので、そちらを見ながら進めていきましょう!

 

ボード

 

背番号 氏名 所属チーム

 

〈GK ゴールキーパー〉

 

1 山下杏也加(無所属/来シーズン海外移籍への準備のため)

18 平尾知佳(アルビレックス新潟レディース)

 

〈DF ディフェンダー〉

 

2 清水梨紗(マンチェスター・シティ/イングランド)

3 南萌華(ASローマ/イタリア)

4 熊谷紗希(ASローマ/イタリア)

5 高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)

6 古賀塔子(フェイエノールト/オランダ)

13 北川ひかる(INAC神戸レオネッサ)

 

〈MF ミッドフィルダー〉

 

7 宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)

8 清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)

10 長野風花(リバプールFC/イングランド)

12 谷川萌々子(FCローゼンゴード/スウェーデン)

14 長谷川唯(マンチェスター・シティ/イングランド)

15 藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

16 林穂之香(エヴァートンFC/イングランド)

 

〈FW フォワード〉

 

9 植木理子(ウエストハム・ユナイテッド/イングランド)

11 田中美南(ユタ・ロイヤルズ/アメリカ)

17 浜野まいか(チェルシー/イングランド)

 

※〈バックアップメンバー〉

 

19 千葉玲海菜(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)

20 守屋都弥(INAC神戸レオネッサ)

21 石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース)

22 大場朱羽(ミシシッピ大学/アメリカ)

 

※本来であればバックアップメンバーは怪我や病気で辞退した選手の代わりに出場できるというものだったが、ルール変更により代表18人にバックアップメンバーの4人を加えた22人の中から各試合ごとに18人を自由に選び申請できるようになった。最終申請は試合の6時間前まで。

 

J:出ましたね。小石さんはこの中のどの選手に注目しているのですか?

 

小石:私が注目している選手はですね、ずばり

北川ひかる選手です!

 

J:なるほど!ちなみにどういった部分に注目していますか?

 

小石:恐らく北川選手は左側サイドの守備的なポジションを任されると思います。ただ私が思うに、守備能力はもちろんですが、彼女の特筆すべき点は左足から放たれる高精度のクロスパスです。

 

J:と、言うと?

 

小石:つまり左のサイドから相手のゴール前にいる味方に出すパスが多くのチャンスを作るのではないかと思っています。しかもパスの種類も豊富で、ふわりとした相手ディフェンダーの頭を越すパスや、逆にするどい低弾道のパスも自由自在に出せます。

 

J:確かに直近の試合でも何度かそういったパスを出してましたね。

 

小石:はい。これは、なでしこジャパンにとって大きな武器になるはずです。

 

J:本番でも期待したいですね!

 

小石:はい!ヨーロッパ組だけでなく、WEリーグ(日本の女子プロリーグ)から選ばれた選手も、素晴らしいプレイヤーがたくさんいますので注目していきたいです!

 

J:それでは、次になでしこジャパンの試合日程を見てみましょう!

 

ボード

 

グループリーグ日程

 

7/26(金) vs スペイン女子代表 NHK総合にて0:00~

 

7/29(月) vs ブラジル女子代表 フジテレビ系列にて0:00~

 

8/1(木)  vs ナイジェリア女子代表 NHK Eテレにて0:00~

 

(7/26(金)の0:00。つまり7/25(木)の24:00開始)

 

J:いや、強敵ばかりですね。

 

小石:はい。ただFIFA世界ランキングでは、日本はブラジルとナイジェリアより上に位置していますし、またスペインには去年のワールドカップで4—0で勝っています。もちろん油断は出来ませんが、グループリーグ突破の可能性は少なくないと思います!

 

J:そうですね!ちなみに、より勝利を近づけるために何か経験者としてアドバイスはありますか?

 

小石:そうですね。やはりこういった世界大会は日程が過密です。なので選手のコンディション次第では思い切って普段ベンチスタートの選手を先発させることも大切かもしれません。

 

J:メンバーも22人から自由に選べるようになりましたしね。

 

小石:そうです。また、会場の雰囲気やプレッシャーが普段の試合とは全然違いますので、そこも気をつけたいですね!

 

J:ありがとうございます。世界で躍動するなでしこジャパンの姿を早く見たいですね!

それではそろそろお別れの時間が近づいてまいりましたので、締めにいきたいと思いますが、その前に最近のサッカートピックスのコーナーをどうぞ!

 

最近のサッカートピックス

 

トピックス1 伊藤洋輝選手がドイツの超名門チームへ移籍!

 

J:サッカー日本代表、伊藤洋輝選手がドイツの「FCバイエルン・ミュンヘン」への移籍が決定しました。

バイエルン・ミュンヘンは国内リーグ優勝数30回以上、国内カップ戦優勝数20回、さらにヨーロッパのクラブチーム№1を決めるUEFAチャンピオンズカップおよびUEFAチャンピオンズリーグを合計6回優勝しており、年間収入やサポーター数も世界トップレベルのメガクラブでございます。

しかし、そんなバイエルン・ミュンヘンが国内リーグ2023-2024シーズンにおいて、まさかの3位という成績で終わりました。そんなクラブを立て直すため来シーズンに向けた選手補強が現在行われています。そしてまず最初の補強として白羽の矢が立ったのが、伊藤洋輝選手でした。とある専門誌によると推定3000万ユーロ(50億円)を前所属のシュツットガルトに支払ったと伝えられています。その事からも相当期待されていると考えてよさそうです。来シーズンの伊藤洋輝選手の動向も目が離せません!

 

トピック2 あの日本代表選手がyoutubeチャンネルを開設!?

 

J:サッカー日本代表の鎌田大地選手が自身のyoutubeチャンネルを開設しました。内容はいわゆるYouTuberの企画のようなことではなく、移籍の裏話や、過去に在籍していたチームのこと等、ファンにとって貴重な話が聞けるコンテンツでございます。来シーズンはイングランドのクリスタル・パレスFCに移籍する鎌田選手ですが、ピッチでもインターネットでも期待したいですね!

 

最近のサッカートピックス 終わり

 

J:いやー小石さん、いかがでしたか?

 

小石:あっという間でしたね!次は是非一時間スペシャルでお願いします!

 

J:是非、やりましょう!(笑)

では最後に視聴者の方々になでしこジャパンの魅力をお伝えください!

 

小石:そうですね。古賀塔子選手や谷川萌々子選手など若い世代から、熊谷紗希選手のような長くなでしこジャパンを支えている選手まで、皆が勇気をもってプレーでき、また技術力やチームワークは出場国の中でもトップクラスだと思います。是非視聴者の方々も見ていただいて、応援よろしくおねがいします!

 

J:それでは皆様、今回も見ていただきありがとうございます。いつになるか分かりませんが、またお会いしましょう!

最後はもちろんこの言葉で終わりたいと思います。

 

J&小石:頑張れ、日本!!

 

番組終了。

 

 

 

おまけ1

 

今回もご覧いただきありがとうございます。もしかしたらこのブログが掲載されているころには、一回戦が終わっているかもしれませんが、もし機会があれば是非サッカー代表を見てみてくださいませ。もちろん今回はオリンピックでございますので、その他にも見ごたえのある競技がたくさんございます。是非そちらもお楽しみくださいませ!

 

おまけ2

 

今年も後半戦に入りましたが、何とかギフトショップブログをひと月に一回更新ができており、安堵しております。残りの月も油断せず執筆いたす所存でございます!

 

おまけ3

 

ちなみに私が中でも応援している選手は、長谷川唯選手と古賀塔子選手、そして守屋都弥選手です。

 

終わり。

変身6

 

 

「はぁはぁ……どうしよう皆やられちゃった」

ハチワレ猫のトンカツは窮地に追い込まれていた。ミケ捜索が難航しており、取り敢えず広場に戻ったところ、偵察に来ていた丑組の先鋒部隊と鉢合わせしてしまったのだ。

 

「まさか集会広場まで丑組のやつらが攻めてきてたなんて…」

「逃げなきゃ……で、でもこのままじゃ先輩たちが死んじゃう。やっぱり戦うしか…」

 

「お、おい…逃げろトンカツ」

傍らに倒れていた先輩猫が、弱々しい声で言った。

 

「先輩!大丈夫ですか。い、今助けますから」

 

「行け!」

 

「え!?」

 

「俺はもう動けん。お前一人なら逃げ切れるかもしれない。そして親分にこのことを伝えるんだ」

 

「いや、でも、僕があいつらを倒せば…」

 

「お前じゃ無理だ。寅組の中心地にたった三匹で攻め込んでくるような奴らだぞ。俺たち捜索班じゃ十匹いても倒せるかどうか……やはり戦わずに逃げておけば」

 

「おい!何をごちゃごちゃしゃべっているんだ!」

「安心しろ、そこのチビも逃がしはせん!」

そう言うと一匹が、じりじりとトンカツたちに近づいてきた。

 

「早くいけ!」

 

「う、うん」

 

「逃がさねえって言っただろうが!!」

その瞬間、その猫がトンカツ目掛けて飛びかかってきた。

 

「くそ」

先輩猫は最後の力を振り絞り、敵猫の前に立ちふさがった。

 

「この死にぞこないが!!」

〝ズシャッ!〟

強烈な右前足が先輩猫を切り裂いた。

 

「ぐわっーーー!!」

 

「せんぱい!!」

「う、うぐっ…だめだ走らなきゃ!」

 

「おいおい、どこに走るって?」

 

「えっ!?」

いつのまにか敵猫の一匹がトンカツの背後に回り、行く手を阻んでいた。

 

「そいつも黙って倒れていればいいものを。馬鹿な奴だ」

 

「先輩を馬鹿にするな!」

 

「くっくっくっ。その威勢がどこまでもつかな」

三匹は前後からゆっくりとトンカツに歩み寄ってきた。

 

「くぅぅ…」

 

「よし!やっちまえ!!」

 

(やられる……)

と、その瞬間!聞き覚えのない声が辺りに響いた!

 

 

 

「まてぇぇぇい!!!!」

 

 

 

(えっ?)

 

「誰だ!?」

その場にいた全員が声の方へ振り返った。すると見たことのないのろまそうな猫がこっちへ向かって走ってきていた。

 

「何だてめぇは!寅組のもんか!」

丑組の一人がそう言うと、そのまぬけそうな猫は息を切らしながらこう答えた。

 

「はぁはぁ…違うぞ。私はその子を救うヒーローだ!」

 

「何言ってんだてめぇ!」

「おいチビ。お前の仲間じゃねえのか!?」

 

「ち、ちがいます」

トンカツも全く知らない猫だった。

 

「ふん、まあいい。そこのアホ面もまとめてやっちまえばいいだけだ」

「おいっ!」

そう言うと丑組の一匹が、自称ヒーローと名乗る茶トラ猫に飛びかかった。

 

「覚悟せい!!」

 

「まっ、まて!走ってきたばかりで疲れてるんだ!」

 

〝シャッ!シャッ!〟

するどい爪が茶トラ猫に襲いかかった。

 

「うわっ!おい!一旦落ち着け!」

茶トラ猫はギリギリのところで避けていたが、徐々に追い詰められていった。

 

「おいおい、あれじゃあ時間の問題だな。お前も残念だったな最後に助けに来たヒーローがあんなへっぽこで」

 

「うぅ……。あっ!」

 

〝ズルッ〟

頑張って避けていた茶トラ猫は疲労が溜まっていたのか砂に足を取られ、スッ転んでしまった。

 

「終わりだーー!!」

鋭い爪が今度こそ茶トラ猫を引き裂こうとした。が、

 

「まだだぁ!!」

何と茶トラ猫が地面の砂を掴み、相手の目を目掛けて投げつけたのだ!

 

「ぎゃー!目がーー!!」

 

「よしっ。そして頭突きじゃあ!!!」

 

〝ドスン!〟

 

「ぐわーーー!」

 

「何だと!!」

見ていた丑組の二匹はその光景に驚愕した。そしてそれはトンカツも同じだった。

何せ砂を投げつける猫など聞いたこともないからだ。

 

(ま、まさか彼が……ミケさん?いやでも…)

 

「お、おい。まさかあいつがジャックさんと同じ〝目覚めし猫〟のミケなのか…?」

「いやしかし聞いていた模様と違いますぜ」

「じゃあ何か!?他にも〝目覚めし猫〟がいたっていうのか?くっ、こんなの予定外だ!」

「ここは一旦引きやすか?」

「………いやまて。そういえば聞いたことがある。目覚めし猫は日を追うごとに強くなると」

「えっ?」

「つまり熟練度があるんじゃないかってことだ。あいつは確かに得体が知れない。しかし途中まで追い詰められていたのも確かだ。あれがジャックさんだったらああはならない。一発で返り討ちにする」

「た、確かに」

「奴はまだ力を扱いきれていない可能性がある。だからやるなら今がチャンスってことだ」

「なるほど!」

「いいか、奴が投げる〝砂だけに〟気をつけろ。目に入らなきゃどうってことはない」

「わかりやした!」

 

彼らの発想が〝そこ〟に至らないのはしょうがないのかもしれない。

 

「おい貴様。俺たちはそいつのようにはいかないぜ!」

 

「ほう、私の華麗な戦いを見て怖気づかないとは。勇気があるのか、それとも愚かなだけかな?」

(ふー、危なかったー。しかしあいつら、砂を投げただけで相当驚いていたな。よし次は〝あれ〟でいこう)

 

何せ、初めて目覚めし猫と相対するのだ。

 

「粋がりやがって!よし、やっちまえ!!」

 

「へっへっへっ。来い!」

(これが手ごろでいいな)

 

そして彼らは普通の猫だ。

 

「おりゃーーー!!!……って何だそれは!?」

 

そう、石ころを投げてくるなんて発想に至らないのはしょうがないのだ!

 

「これは、石ころだー!!せいっ!」

 

〝ヒュン!ヒュン!〟

〝ゴン!ゴン!〟

 

「ぐわーーーー!」

「うわーーーー!」

 

「よし!うまくいった」

 

(す、すごい!!)

 

そうしてやってきた茶トラ猫は、丑組の三匹をあっという間に倒してしまった。

 

(ミケさんがいない今、彼が仲間になってくれれば……)

 

「おい!」

 

「わっ!」

いつのまにかその茶トラ猫がトンカツの目の前にいた。

 

「怪我はないか?」

 

「は、はい」

 

「それは良かった!」

 

「あ、あの~あなたは一体……」

 

「ふっふっふ」

不意に茶トラ猫は笑い出し、そして高らかに名乗りを上げた。

 

 

「私の名前は明石太郎だ!君たち寅組を助けに来た!」

 

終わり。